工作の2S(Seiri/Seiton)

工作やプログラムでやったことをまとめていきます

じーさんを老人ホームにお願いするときに工夫したこと! +α思ったこと

在住地域の話だが、仕組み自体は同じなのではないかと思う。

●老人ホームとは

自宅で介護が困難な高齢者に対し終末まで過ごすための施設。
要介護認定3以上で入所申請が可能になる。定性的に付けられるが、中でも3(以上)というのは、ほとんど一人で生きていけない状態になる。(要介護は1~5まである)

基本的には部屋は埋まっており、申請後、空くまで待つことになる。また、申請後の順番待ちも時系列ではなく、本人状態、介護環境を総合して点数付けし優先順位が決まるものとなっている。極端な話、家がなく介護者がいない(代理者が介護し
、ネカフェで生活など)なら最高得点になるようなイメージ。
そして、部屋が空く。というのは亡くなるか入院のどちらかになる。数施設回ってみたが15人以上は申し込みがあるような印象だった。複数施設への同時申請可能のため、重複もあるだろうが。
ちなみに申請時4番目待ちだったが、1か月後に入所でき、「奇跡的な速さです」とのことだった。

●取組み

年間で50万ほど浮かせることができる見込み。利用料がじーさんの年金を越えてしまっていたら緊急事態であった。

その1:福祉給付金制度の利用 マルフク

病院時代の話だが、一か月10万くらいはざらにいく。(医療費、部屋代、食費もろもろ)
福祉給付金(通称マルフク)を受けると医療費だったかが、無料になるのだ。
これで病院の入院代は月7万程度だった。

その2:非課税にする 福祉認定 特別障害者

年金受給者は諸々に所得控除されるが、じーさんは所得がわずかに残るため、課税者になる。すると、老人ホームは9~12万円ほどになる。月々10数万だとしたら結構な額だ。非課税なら6~8万ほど。これは1日当たりの利用料に「限度額」が発生するからだ。

ここで、福祉認定 特別障害者認定の登場。障害者手帳のない人でも、障害者と同じ税制待遇を受けることができる。
 ・障害者控除300,000万(じーさんの場合なくてもよいが)
そして、障害者で所得125万円以下であれば、非課税となる(所得、均等割りともに)

市税局に突撃し申請。非課税にすることで、利用料金を抑えることができた。タイミングも良かった。

その3:適切な家賃にする

世帯主が変わるので当然必要なのだが、市営住宅は世帯主の年収で再申請することで家賃が下がる。この辺は実は複雑で、継承という形の手続きを行うのだが、行わなくても済んでしまうこともあるためやっておく。
おそらく1万円くらい安くなると思っている。

その4:役場のカタログを活用すべし

待ち時間にカタログを読んで勉強する。税金の仕組み、障害者認定など、とくに税金の冊子はためになるので読んでおくべし。
何冊かは家の固定本に仲間入りしたほどだ。

●思ったこと

パソコン作業やってるだけのエセIT

たくさん同じことを書いた紙を複数の窓口に提出した。これを役場の人が目視チェックし、手で入力しているのだろうか。昭和から時計の針が止まっているようである。まあ、手書きする機会がないのでたまにはいいかと思ったが、パソコンで作業すればITではない。情報を使いこなして効率化するのがIT。

マイナンバーが無駄な仕事を増やした

マイナンバーを書く欄が用意されている。単純に手書き欄が増えただけのように思える。今回はマイナンバーなしで行ける申請だったが、あの桁数の手書きを要求されると思うと無駄が増えたとしか思えない。本来役場にすべて情報があるのだから、認証してオンライン上で処理するか、どうしても紙ならばドットインパクト印刷すればいいのではないだろうか。

ていねいにいこう

丁寧にいくと役場の人も通してくれたりする。当然条件があり、年間所得や課税状態など定量的な条件は通らないが、本人状態や状況など定性的な条件については人情的な采配がある。個人で物差しが変わる申請はていねいにいけば通ったり、新しい提案をもらえる。